不法行為と債務不履行の違い

不法行為と債務不履行の違い

損害賠償請求の第一歩

民法上の権利として認められている損害賠償ですが、代表的なものとして不法行為と債務不履行による損害賠償の2つの規定が存在します。
テレビドラマなどで聞いたことがあるけれども、具体的な内容までは理解出来ていないという人もいることでしょう。
今回は、2つの概要を概説しながら損害賠償請求に役立つ知識をご紹介します。

 

不法な行為とは何か

不法行為と呼ばれる行為が成立するには法律上保護されるべき権利が侵害され、損害を負うことが不可欠です。
侵害行為が故意や過失によるものであることも要件になっています。
権利の侵害を予期していながら止めないことを故意、損害を回避すべき状況にあったにも拘わらず、不注意によって予見可能な侵害行為をしてしまうことを過失といいます。
不法行為による損害賠償請求をする原告側は、侵害行為と実際の損害に相当因果関係があったことを立証する義務を負っているのです。

 

債務不履行とは

債務とは契約に基づいて発生した義務のことをいいます。
一般的な売買契約であれば売主側は商品を引き渡す債務を、買主側は料金を支払う債務を負うことになります。
こうした債務が正常に履行されることなく損害が発生した場合に、損害賠償を請求することが出来ます。
履行が遅れてなされる、履行したけれど完全な状態ではない、履行そのものが不可能になったなど、債務不履行にはいくつかの種類があります。
不法行為と大きく違う点は、損害賠償を請求された債務者側が、自らの責任によって不履行に陥ったことを立証する義務があるということです。
もともと履行すべきだった債務に関する損害ということで、債務者側が立証責任を有しているのです。

 

豊富な経験が糧に

不法行為と債務不履行の違いについてご紹介しましたが、これを個々のケースに当てはめて損害賠償を請求するのは至難の業です。
法律に明るくない方にとっては、賠償を請求する手続きさえも困難に思えることでしょう。
そんなときは、弁護士に依頼して裁判や相手方との交渉を任せてみてください。
豊富な経験を積み、判例を学んできた弁護士たちは皆さんが納得できるような結果に導いてくれることでしょう。